葦と歯車

一次創作「葦と歯車」小説投稿ページです

2020-03-31から1日間の記事一覧

葦生える土地に回帰していたのでございます

「ああ、ぼくはもう駄目かもしれない…」 少女はゆっくり睫毛を震わせると、そのままばったりと倒れた。彼女の周りには青々とした草原が果てしなく広がり、手には塗装のはがれたコンクリートの欠片を握りしめている。 「ぼくに残されたのは…この小さなおにぎ…